2008年7月16日水曜日

必要悪3

マシンスリーブの肉厚を確保し、充填率を50%程度の鋳造品を極力少なくした
プランジャー潤滑油で鋳造していくと、問題が出てきます。
「給湯口の下の溶損」です。(350トンで、充填率50%、1サイクル26秒、)
サーモグラフィーで、給湯口下の温度を射出完了時に測定すると、
480℃~500℃程度まで温度が上昇しています。
この温度で鋳造を続けた場合、2万Shot程度で、溶損が出てくるでしょう。
一般のSKD材の焼き入れ品で、500℃まで温度が上昇すれば、
当然、焼き入れも「なまる」しスリーブ材の成分も変化してくると思います。
私自身の考えですが、有る程度温度上昇を防ぐ為に、何らかの冷却を
しなければ、マシンスリーブの購入コストが上がり製品単価で吸収出来なく
なると考えます。
しかし、冷却等を用いると、「破断チル層」の問題が?
いずれにしても、この部分に関しても、温度コントロールが必要です。
プランジャーオイルを少なくして行くと、溶損が早くなる!
オイルであり、スリーブ内のエアーブローで有る程度スリーブ温度を
下げていたのかも?

0 件のコメント: