2008年8月4日月曜日

水溶性離型剤の塗布の仕方

水溶性離型剤の流量に関して、金型温度との関わりが出てきます。
元々、水溶性離型剤を湯水の如く吹きかけて、金型表面を外冷しているのですから
離型剤の出量が変わったりすると、金型温度が変化します。
金型の内冷を強化しないで、サイクルタイム短縮を行う場合、
離型剤の量を増やし対応して行くのですが、大型機になると、その量たるや
すさまじい量をぶちまけます。
小型機でも、その量は250ccを超える場合が有ります。
20年前でも、そのやり方は変わっておらず、今、金型のP.L面から、滝のように
下に流れ落ちる離型剤を見て、いろいろな事を思います。
特に、水鉄砲状態でぶちまけてるのが、分流子への外冷で、ダイカストの機械加工の
刃物に切削油をぶちかけてる姿が目に映ります。
「あの部分に離型剤などかけなくても出来るのに!」(サイクルアップしたとしても)
いつも思っています。
「水溶性離型剤て、タダなの?」「排水処理はタダなの?」
信頼性の有るダイカスト製品を作る事は?この様ななり方。
金型冷却がまともに出来ていないのと、水溶性離型剤を塗布する為の、圧送装置の精度と
離型剤希釈精度が悪いから!とりあえず、湯水の如くぶちかけておけ!と言ってる管理者が
想像される。20年経過した現在も、「とりあえずぶちかけておけ!」ですね。
この様なやり方をしている所は、「ダイカストの環境はこんな物だ」
その現場ばかりにいる作業者に、「改善案」などを出させても、この環境が当たり前だと
思っているので、「きれいにしたい」などと言う案が出てこない事が多い。
20年前、現在、作業服の汚れは変わらない。
しかし、25年前だと作業服はきれいでした。
ハンドスプレーを使い、吹き付ける部分に吹き付ける事をやっていたから。

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