2009年2月1日日曜日

マイコン制御のダイカストマシン

近年、ダイカストマシンが進歩して、周辺装置にロボットが入ってきた事により、装置関係が20年前と比べて格段に変わりました。しかし、それを使う人が変わっていない事は事実です。機械を勉強していないと言うか、数字制御を理解していないと言うか、最近日本で設置されるダイカストマシンは、80%以上がマイコン制御(数値制御)の機械だと思います。しかし、ある社長に「なぜ!数値制御のダイカストマシンを入れるのですか?」と質問してみた所、答えは!「画面で色々設定が出来るから」「機械の回りをぐるぐる回らなくても高速位置とか高速バルブ回度の設定が出来るから」と言う回答が有りました。その会社の鋳造マンも、似たような回答が有った事を覚えています。ホントにその回答が正しいのか?その回答以外に何か有るのでは?と思い、現場を見せて頂いたら、社長と鋳造マンが言った回答が現場に有りました。そこは!数値制御のダイカストマシンに、昇降式のスプレー装置を取り付け、空圧の取り出し装置で製品を取り出していただけでした。
数値的に昇降式スプレー装置、空圧式の取り出し装置とやりとりしている訳でも無く、ただ動いていました。
ロボットのスプレー装置の件でも書きましたが、ダイカストマシンの方からも数字的に色々信号が出せ、上限値、下限値での管理幅の元に、別名「不良信号」と言う物が出せます。「高速速度」「ビスケットの厚み」「増圧時間」「増圧力」ets・・・・この様な信号を利用して、人間では出来ない選別が出来るようになります。鋳造された製品に品質の保証が付けられるのです。この事が解っていない所が多いですね!!

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