2009年5月30日土曜日

水蒸気爆発

もう、そろそろ梅雨入りが始まる季節です。この季節やるんですよねー!水蒸気爆発。
小さな小爆発から、大爆発まで。
インゴットケースに、フラックスの灰などが残っていて、その灰が湿気っている。インゴットケースが湿気っているなどして、「パン・・・・」と小爆発。
作業服を焦がすなどして、終わっているうちは良いのだが。(良い訳ないのですが)
そのうち、大爆発!!一番大きな爆発は、溶解炉(丸炉)の上に、ヒシャクが置いて有りました。
コーティングをしたばかりの物でした。
水溶性のコーティング材でした。
作業者がヒシャクに足を引っかけました。
ヒシャクは溶解炉に!!!!「ドカーン」3メートルの高さの天井までアルミが飛び、
近くに居た私は、溶けたアルミを頭からかぶりましたが、大した怪我では無かったのですが!!天井が燃えている!床にこぼれていた離型剤、油が燃えている。「消化器!消化器!」と叫び回っていた記憶が有ります。
ヒシャクを引っかけた人は顔中火傷。悲惨でした。
それ以来、ラドルもヒシャクも油性のコーティング材に変更しました。が小爆発はたびたび有りましたね。

ひどい火傷をしたのは、左手に時計をしていた時でした。小爆発で、溶けたアルミが、金属製の時計バンドに付着!!熱いのなんのって、バンドを引きちぎろうにもちぎれない。あわてて水をかけるが、バンドは取れない。冷えた後で、ニッパ、プライヤー、サンダーを使って、時計を取ったが、ひどい火傷。一番ひどい火傷の一歩手前でした。未だに後が消えません。その後、ダイカスト工場では、時計、ネックレス、指輪など付けた状態で作業するな!と言い続けて来ましたが、今やピアスまで登場する始末。火傷にはご用心。

2009年5月5日火曜日

金型整備 2

以前、金型整備に付いて書きました。
その中で、「その仕事内容(金型整備)は重く、ダイカスト工場が金型整備中心で動く様な物だと考えています。
やはりその部署には、ダイカストの知識、金型知識を持つ人がトップに立ち金型整備を進める事が望ましいが、なかなか今の時代にその様な人はいませんね!」
と言う内容を掲載しましたが、現在私が話をしている内容は、
「金型整備なんてやらない方が良い(ダイカスト工場内で)」
「なるべく金型整備をやらなくても良い鋳造のやり方に変えるべき」と言う言い方に変わって来ています。
それはなぜか??ダイカストの知識、金型の知識を持つ人があまりにも少なすぎる。
中途半端な知識で、金型をさわる物だから、金型整備のつもりが、金型を壊している。ピンの入れ間違いによる寸法不良と、長さ確認間違いによる、型壁への衝突による破損、ボルトの閉め忘れ等々、
「金型をさわるな」と言いたい人もいたりします。なかなか、特急でピン折れ等を修正しなければならない時が有る場合やらざるおえませんが!
前にも色々書いていますが、鋳造中に不安定要素が有りすぎる物ですから、ピンが折れたり、焼き付いたり、ets・・・金型整備は金型メーカーにやってもらう。3万ショット事に1回程度。その時、射抜きピンの入れ替え、クラック修理、冷却穴の清掃等を行ってもらったらどうか??実際、3万ショット程度まで、問題なくダイカスト出来る金型も有るのだから。「金型整備はダイカスト工場でやらない方が良い」「なるべくやらなくても良い鋳造のやり方に変える」極端な考え方だー!!!と叱られそうですが!!金型整備に関わる人件費の問題からも、金型整備を考えなければならないと思います。