2017年1月30日月曜日

溶解炉のアルミ溶湯の水素ガス!(一般ダイカストの話)

アルミ溶湯中のガスとは、水素ガスの事を言いますが、その水素ガスを取り除く為に、窒素ガス或いはアルゴンガスを溶湯中に吹き込み水素ガスを追い出すのだが、溶湯中の水素ガス量を測定して「水素ガスが多い!多い」と騒いでいる人達と言うか部署と言うか、とにかく溶湯中の水素ガスを気にする。(中国での話ですが)
私は、ダイカストする前のアルミを売っているのか?ダイカストした製品を売っているのか?と質問する事が有る。
答えは当然!「ダイカストした製品を売っている」と返って来る。
ダイカストした製品も水素量が多いんだ、それも凄く多いんだ!とも返って来る。

あのね、ダイカストするには、離型剤を塗布するよね、水溶性離型剤を!と言っても解らない。水素の化学式てH2だよね、水はH2Oの化学式だね。
ここまで言っても解らない。

一般的に溶湯中のガスは徹底して除く事が必要であるが、製造過程で入り込む水素ガスは取り除く事は難しい。油性離型剤を使ったとしても。

鋳物を製造するのは、グラビティーも有り、ロープレッシャーダイカストも色々な種類が有り、一般ダイカストも有りでそれぞれ使用用途、生産方法が有る。
全てを「ひとまとめ」にして考えると生産できない。

2017年1月27日金曜日

日本もトランプ大統領が言う様に・・・

日本もトランプ大統領が言っている様に、製造業を日本国内に戻す試みをした場合どうなるか?
多分、ダイカストなど物は作れても不良品が多くでてコストが合わなくなるのでは。

暗黙で知っている事!
為替の関係、地産地消などと言って日本は今まで海外に進出していった、製造技術も一緒に持って行ってしまった。
又、ダイカストと言う職業は3K(キツイ、キタナイ、キケン)を代表する様な職業で、21世紀になった今でも3Kは変わっていない様に思います。
そんな3K職場に、平成生まれの方々が働きたいと言う意欲も無いし、海外に進出した事と
定年退職の時期も重なり「技術を国内に落として行っていない」「指導者がいなくなった」今では、ISOだとか社内規定だとか、勝手にゲート口も1mmたりとも変える事が出来なくなり、その1mmを変える為に20世紀の時代には考えられないほどのエネルギーと時間を使わなければならなくなった。
私も会社員の頃、海外に「日本の技術を教えに行け」と言われ55歳と言う年齢になってしまったが、現状、技術を教えた国がドンドン力を付けて生産をしている。
トランプ大統領が言っていますが、アメリカに製造業を戻しても現実問題出来るのかな?
コスト高になるのでは?そんな気がする今日この頃。